本研究では、加齢に伴う神経幹細胞 (NSC)の遺伝子発現制御を解明することを目標とする。そのため、独自開発した組織切片上の光照射領域に限定した遺伝子発現情報を取得できるPhoto-Isolation Chemistry (PIC)法を活用する。しかし、PICは未固定切片にしか対応しておらず、未固定ではNSCやその他の神経系、また老化マーカーの抗体染色がうまくいかない問題があった。そこで、ホルマリン固定切片でも解析できるようPICの技術改良を行った。また、PICをATAC-seqやChIL-seqにも応用し、それぞれオープンクロマチンとヒストン修飾を空間的に解析できる技術を確立した。
|