MITOLはE3ユビキチンリガーゼであり基質にユビキチンを付加しプロテアソーム経路を用いて分解する。以前、MITOLがリン酸化されたパーキンソン病原遺伝子産物ParkinにK48型ユビキチンを付加しプロテアソーム経路で分解することを報告した。新たにMITOLがリン酸化Parkinではなく、ニトロシル化不溶性 Parkinをユビキチン化し分解していることを見出した。不溶性度の高いタンパク質はプロテアソームで分解できないため、不溶性タンパク質分解経路であるアグリソーム経路でParkinを分解していることが想定される。そこで、ユビキチンを介した新たなParkin分解経路としてアグリソーム経路に着目し、解析を行なった。結果、MITOLはK63型のユビキチンを介し、Parkinをアグリソーム経路で分解していることが明らかとなった。今後、個体を用い本経路とパーキンソン病病態との関連を開析する。
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