研究成果の概要 |
当院で切除された小細胞癌 (SCLC)と大細胞型神経内分泌癌 (LCNEC)の検体を用いて、サブタイプを規定する因子 (ASCL1 ,NEUROD1, POU2F3, YAP1)などの免疫染色を行い、腫瘍内での各因子の不均一性を解析していく中でHNF4αという消化管マーカーを発現するグループがあることを発見した。HNF4αを発現するグループはしないグループと比較し、有意に予後不良であった。またNFE2L2/KEAP1遺伝子変異を特異的に有することがわかった。さらに細胞株を用いた実験ではHNF4αが神経内分泌癌においてアポトーシスを抑制することで細胞増殖を促進することを示した。
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