研究課題/領域番号 |
22K15478
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | Hepatitis E virus / Host cellular factor / Anti-HEV drug / Microarray / Cell culture / Replication efficiency / Reporter virus / Drug screening |
研究成果の概要 |
これまでに、PLC/PRF/5細胞のクローニングを行い、E型肝炎ウイルス(HEV)に対して増殖効率の異なるクローン化細胞の樹立に成功している。本研究では、高許容性細胞と低許容性細胞のRNAマイクロアレイによる発現遺伝子の比較解析に基づき、HEV感染培養系を用いて、高発現または低発現する遺伝子のHEV増殖効率への影響を解析した。その結果、HEVの複製に対する細胞の許容性に関与する遺伝子を複数同定することに成功した。また、同定された遺伝子と関連が認められる化合物ライブラリのスクリーニングにより、野生型HEVに対して阻害活性を有する化合物を同定することができた。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たに同定されたHEV感染の許容性に関与する宿主因子は、新規抗HEV薬開発の標的と成り得ることが示唆された。今後、さまざまな関連ライブラリを用いたスクリーニングを実施することで、より効果の高い抗HEV候補薬が同定されることが期待される。また、HEVの複製機構に関しては未だ不明な点が多く残されている。今回同定された宿主因子は、HEVの感染や複製の分子機構を理解する上でも重要な知見である。
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