EGFR遺伝子変異陽性肺がん(EGFR肺がん)におけるICIs抵抗性の原因解明としてアデノシン経路に含まれるCD26の重要性が判明した。EGFR肺がん細胞株HCC2279において、CD26の発現が低い細胞(CD26-Low)はSTINGの発現が高く、これが免疫応答を促進する可能性を示唆している。さらに、CD26-Low細胞でSTINGをノックアウトするとCD26の発現が顕著に上昇し、cGAS-STING経路がCD26の発現を抑制的に制御することが示された。これにより、EGFR肺がんにおけるCD26発現の抑制が新たな免疫治療法の開発に繋がる可能性が示唆された。
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