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2023 年度 実施状況報告書

膵臓癌における脂質メディエーターによる増殖機構の解明と新規治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22K15508
研究機関浜松医科大学

研究代表者

武田 真  浜松医科大学, 医学部, 助教 (50839157)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード浸潤性膵管癌 / S1P
研究実績の概要

膵臓癌は最も予後不良な癌である.肥満と高脂血症が膵臓癌のリスクファクターとして報告されているように, 膵臓癌と脂質には密接な関係があり,近年,脂質メディエーターであるsphingosine-1 phosphate (S1P)と癌との関連が報告されている。S1P signal pathwayの治療標的として,S1P産生酵素、S1P受容体、S1P自体の阻害剤が存在するが,基礎実験で有効な結果が得られても臨床応用までに至ら ないのが現状である。そこで新規治療標的としてS1Pのtransporterであるspinster homolog 2 (SPNS2)に注目し、膵癌におけるSPNS2の作用機序を解明することを目的とした.本年度の計画は以下の通りである。ヒト膵臓癌細胞株4種(MiaPaca2、Panc1、Capan2、BxPC3)を用いて,1.S1P添加実験:S1Pの添加により細胞増殖能,浸潤能を評価する.2.SPNS2をノックダウン し細胞増殖能,浸潤能を評価する.培養上清中のS1Pの濃度変化をELISA法により測定し,内因性のS1Pが細胞増殖に関与しているか検討する.3.SPNS2をノックダウンしS1Pを添加.細胞増殖能,浸潤能を評価し,内因性のS1Pが細胞増殖に関与しているか検討する.
本年度の成果は、S1P添加実験、SPNS2ノックダウン、培養上清中のS1P濃度測定の予定

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ヒト膵癌細胞癌株3種(MiaPAca,Panc1, BxBC3)におけるS1P添加実験を行うにあたり、S1Pの毒性を確認し、適切なS1P濃度を現在検討した。
S1Pの濃度設定に時間を要している。S1Pの阻害剤実験も同時進行で施行しているが十分な結果が得られていない。
当初の予定よりも条件設定に時間をようしており全体としてやや遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

S1Pの濃度設定に時間を要しているため、内因性のS1P濃度測定を施行することとした。
SPNS2をノックダウンし内因性のS1P濃度の変化と増殖能の変化を確認していく。

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公開日: 2024-12-25  

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