研究課題
本年度は計画初年度のため、計画実施に向けた基盤の整備と、予備データの取得を行った。初めに、標的候補三種類に対して、阻害するためのベクターをそれぞれ調整した。次に、検出方法について、蛍光やリアルタイムPCR法などを中心に検討を行った。特に、当初想定していた評価系と異なる手法についての提案を受けて、計画の一部見直しを行った。得られた知見を元に、細胞内の標的タンパク質の発現量を評価する。加えて、サイドワークとして、標的候補のうち一つの物性解析を行った。
4: 遅れている
本年度は、発現系と評価系の選定に着力した。一方で、装置選定の段階で、当初想定していた装置を導入できないことが明らかとなり、計画に変更が生じた。そこで、今年度については、時間をかけて発現系の選定を行い、それを受けて次以降の年度に評価を行うこととした。
当初予定していたリアルタイムPCR法に加えて、小分子の蛍光分子を用いて、細胞内で標的タンパク質の発現量を評価し、ウイルスベクターを用いて阻害する標的に対して、阻害の効果を検証する (この段階で論文にできれば望ましい)。得られた結果を元に、ウイルスベクターを用いた場合の治療に向けた知見を得ることを目指す。
当初想定していた機器の購入ができず、計画を変更する必要が生じた。加えて、学術会議等に参加して情報収集した結果、当初とは異なるアプローチが判明したため、それらを含めた計画の修正を行った。その結果、初年度は阻害系の構築と、そのアプローチの検討に注力し、二年目に、作成した評価系を用いて検討をおこなうこととした。
すべて 2022
すべて 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件)