術前化学療法後に手術を施行された食道癌患者を対象にctDNAの検討を行った。結果として、TP53を中心に、食道扁平上皮癌原発巣高頻度に存在する変異がctDNAとして検出された。さらに、術後1-3ヵ月時点のctDNAの有無が早期再発を鋭敏に反映することを示した。これらは、研究者らの独自手法によって評価されたctDNAの食道扁平上皮癌における腫瘍モニタリング手法として有用であることを示す結果となったと考えている。 尿中miRNAについては、健常者、食道がん患者の尿検体を解析し、腫瘍量の勾配に合致する変動を示すmiRNAの同定に成功した。
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