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2023 年度 研究成果報告書

新規免疫治療標的やバイオマーカー同定のための胃癌腹膜播種の動的免疫微小環境の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 22K15586
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

山下 晃平  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (00867202)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード胃癌 / 腹膜播種 / 腫瘍免疫微小環境 / サブクローン
研究成果の概要

近年、免疫チェックポイント阻害剤に代表される免疫治療が臨床試験での有効な治療成績を基に臨床応用されているが、胃癌の最多の転移形式である胃癌腹膜播種への治療効果は乏しく、胃癌腹膜播種特有の腫瘍免疫微小環境の解明が望まれる。
本研究では、胃癌癌性腹水細胞を解析し、癌性腹水中に胃癌細胞と骨髄系細胞の両方の特徴を有する細胞亜集団が同定された。また、生物統計学的手法を用いて、癌性腹水に含まれる細胞の系統樹解析を行い、分岐系統ではなく、線形系統の進化系統が予想され、この進化系統に関わる可能性のある遺伝子群が同定された。今後、抽出された細胞亜集団や遺伝子群の詳細な機能解析を行う予定である。

自由記述の分野

腫瘍生物学、消化器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行胃がんのうち、腹膜播種は治療抵抗性であり予後不良である。近年のがん免疫治療の進歩は胃がんの予後向上に資する可能性があり、腹膜播種の腫瘍免疫微小環境の解明は、新規治療標的や治療効果予測のバイオマーカー創出につながる。本研究により、胃がん腹膜播種における進化系統やそれに関与する遺伝子変異群が推定された。今後、胃がん腹膜播種の進行を食い止めるための免疫治療の役割がクローズアップされることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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