我々は、800人以上のドナーの全ゲノムシーケンシングと全身の組織のRNAシーケンシングを用いて、スプライシング関連タンデムリピートのカタログを作製した。これらの中に、脊髄小脳変性症6、脊髄小脳変性症12という2つのリピート伸長病の原因座位(各々CACNA1A、PPP2R2B遺伝子)が含まれていた。このCACNA1AとPPP2R2Bのリピートについて、一般集団とリピート伸長病患者を比較した結果、一般集団でも軽度ながら患者と同様のスプライシング変化を起こしていた。この結果は、一般集団のデータを用いてリピート伸長病の病理メカニズムを予測することが可能であることを示唆している。
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