研究課題
2024年度もCGRP関連抗体薬に関する臨床研究を継続して実施した。CGRP関連抗体薬の一つであるエレヌマブを3回以上投与された片頭痛患者を対象に、その有効性および安全性を検討した結果、50%反応率は42%、100%反応率は11%であった。安全性に関しては、注射部位反応が32%、便秘が21%に認められた(Ihara K, Takahashi N (Co-1st) et al. Internal Medicine 2025)。また、初回治療薬の効果不十分を理由に、抗CGRPリガンド抗体から抗CGRP受容体抗体への切り替えを行った症例についても検討した。切り替え後3か月時点での50%反応率は33%であった(Oshima K et al. Internal Medicine 2025)。さらに、CGRP関連抗体薬と椎骨動脈解離との関連について、症例報告およびFDA Adverse Event Reporting System(FAERS)データベースを用いた解析を行い、発生頻度は低いものの、両者の関連性の可能性が示唆された(Tokuyasu D et al. BMC Neurology 2025)。基礎研究に関しては、片頭痛の病態モデルである皮質拡延性脱分極(Cortical Spreading Depolarization: CSD)に対する抗てんかん薬の影響について検討を進めており、現在、英文論文として投稿準備中である。研究期間を通じて、自施設からCGRP関連抗体薬に関する英文論文8報を発表し、また日本頭痛学会の医師会員を対象としたCGRP関連抗体薬の使用実態調査の結果(Takizawa T, Ihara K(Co-1st) et al. The Journal of Headache and Pain 2024)などについて報告することができた。
すべて 2025 2024
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 2件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件)
Internal Medicine
巻: 64 ページ: 459-462
10.2169/internalmedicine.3884-24
巻: 64 ページ: 825-831
10.2169/internalmedicine.4037-24
BMC Neurology
巻: 25 ページ: 1
10.1186/s12883-024-04009-z
巻: Online First ページ: -
10.2169/internalmedicine.4360-24
Microcirculation
巻: 31 ページ: e12861
10.1111/micc.12861
The Journal of Headache and Pain
巻: 25 ページ: 162
10.1186/s10194-024-01867-3
巻: 25 ページ: 189
10.1186/s10194-024-01889-x