研究実績の概要 |
αシヌクレイン(異常αシヌクレインを含む)とHLA((Human Leukocyte Antigen)クラスII分子の結合性に関して報告した(T Ozono, Biochem Biophys Res Commun, 2023)。これまでのゲノムワイド解析でパーキンソン病のリスクアリルとして示されていたHLA-DRB5*01:01アリルにおいて、異常構造αシヌクレインとの結合性が有意に高いことが判明した。培養細胞の細胞外小胞画分において、異常αシヌクレイン/HLAクラスが存在することを示した。 これらの知見に基づき、HLA-DRB*01:01を有するパーキンソン病患者において、異常αシヌクレイン/HLAクラスIIが存在すると仮説を立てた。In vivoでの証明を行うため、パーキンソン病患者で異常αシヌクレイン/HLAクラスII複合体を検出するため同疾患由来の検体において解析を行う方針を立てた。
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