アルツハイマー病(AD)と非ADタウオパチーにおける病態の違いについて、ADに関連する病的蛋白(Aβ、タウ)の産生、細胞外分泌、神経細胞興奮の相互の関係性について着目し、神経系培養細胞を用いて検証をすすめた。①アミロイド前駆体蛋白(APP)からAβ産生について、グルタミン酸濃度に依存してAPP processingが変化すること、②細胞外へのタウ分泌がAβ量に依存し、このAβ産生の抑制によってタウ分泌が抑制されること、③変異型タウ導入により、アミロイド産生経路が抑制されることを示した。APP processingがADと非ADタウオパチーで異なる可能性が示唆された。
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