• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

統合失調症における神経細胞由来エクソソームmiRNAの変化

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K15752
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

山崎 聖広  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (20724579)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード統合失調症 / 神経由来エクソソーム / バイオマーカー / 治療抵抗性 / クロザピン
研究成果の概要

統合失調症(SCZ)は薬物療法や精神療法によって予後は改善されるものの、未だ十分な解明がされていない。申請者は、末梢血のエクソソーム(EXO)に注目し、その中のmicroRNA(miRNA)を解析することでSCZの病態理解を目指している。EXOは細胞間コミュニケーションに関与し、血液脳関門を通過するため、精神神経疾患の反映が期待される。本研究では、神経由来のEXOを抽出し、miRNAの変化を分析した結果、SCZ群ではmiR-675-3pの減少傾向が見られたが有意差はなかった。今後は治療抵抗性SCZの解析や複数のmiRNAの網羅的解析を進め、新たな治療ターゲットの開発を目指す。

自由記述の分野

精神神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は、統合失調症(SCZ)の病態解明における新たなアプローチを提示する点で学術的に非常に意義がある。特に、末梢血から神経細胞由来のエクソソーム(EXO)を抽出し、その中のmicroRNA(miRNA)を解析することで、SCZに関連する分子生物学的変化を高精度で捉えることを目指している。この手法は、従来の対症療法的アプローチを超え、SCZの病因や病態の理解を深める可能性がある。特に治療抵抗性SCZに焦点を当てた研究は前例が少なく、この分野における新たな知見を提供する可能性が高い。また、抗精神病薬がEXO miRNAの発現に及ぼす影響を検討することで、薬物治療のメカニズム解明にも貢献する。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi