研究課題
若手研究
入院加療が必要な程度の重症うつ病を中心に、精神疾患の治療の前後で抹消血液中の睡眠遺伝子の発現がどのように変化していくのかを確認している。また、睡眠状況がどのように変化したかを確認するため、アクチグラフを用いた睡眠状態の確認も行っている。重度のうつ病では思考制止などの精神症状により研究同意が得にくく、データが集まりにくいため、外来治療可能な程度の患者にまで範囲を広げ、データを集めている最中である。
精神神経科学
本研究において精神疾患患者の睡眠障害の実態と睡眠衛生指導の重要性を再確認できた。また血液の時計遺伝子の発現解析が可能で、アルツハイマー型認知症でCLOCK遺伝子の変化があることが確認できた。当初の予定にあったアクチグラフを用いた解析や統合失調症やうつ病など認知症以外の疾患における解析ができていないことから、これからも研究を継続する予定である。