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2022 年度 実施状況報告書

本邦における抗うつ薬による性機能障害の評価方法と薬理学的対処法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K15769
研究機関獨協医科大学

研究代表者

篠崎 將貴  獨協医科大学, 医学部, 助教 (10788582)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードうつ病 / 副作用 / 性機能障害 / 自記式尺度 / 血中濃度 / 効果的投与法
研究実績の概要

本研究は、抗うつ薬を内服中のうつ病患者を対象として、①羞恥心に配慮した性機能障害の自記式尺度を開発すること、②抗うつ薬の血中濃度と性機能障害の程度との関連を解析することで性機能障害を軽減し得る抗うつ薬の投与法を明らかにすることの2つを目的としている。
令和4年度は、UKU副作用評価尺度の性機能に関連する項目を翻訳し、男女別に自記式尺度として使用可能になるように患者に分かりやすい平易な日本語に改めた自記式尺度パイロット版を作成した。また、当事者意見を反映させるために、医療者による面接式の性機能障害の評価と、自記式尺度パイロット版を行った患者から意見を聴取するためのアンケート作成を行った。また、抗うつ薬の血中濃度の測定のための測定機器の準備を行った(測定方法は研究代表者らが従来行ってきた抗うつ薬の薬物動態学的研究の手法を用いる)。これらの資料をもとに倫理審査を獨協医科大学病院臨床研究審査委員会に諮り、承認を得た。
本研究は獨協医科大学病院及び関連病院に協力を得て行う多施設共同研究としてデータ・血液サンプルの収集を開始している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究を開始するにあたり、自記式尺度の作成に時間を要したため、倫理審査が当初の予定よりも大幅に遅れた。また、データ収集の段階でUKU副作用評価尺度を用いた医療者による面接形式の性機能障害の評価を受けるため、COVID-19感染症の流行下で長時間の対面での調査が困難な状況もあり、データ収集の進捗は当初計画よりも遅れている。

今後の研究の推進方策

本研究では、研究参加時点と1年経過時点でのデータ収集を行う必要があるため、引き続き研究協力施設と連携を強化してデータ収集を積極的に進めていく。また、医師-患者が異性の場合は研究内容の説明やデータ収集を行いにくい可能性も想定されるため、研究協力者には男女それぞれの医療者が加わるように、研究協力施設と検討しながら研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

実際の必要物品購入等に際して、血液サンプル収集の進捗が遅れた関係で血中濃度測定用カラム購入の見送りなどがあり、次年度の使用額が発生した。これらは、次年度において当初計画にある測定を実施するために使用される予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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