研究課題/領域番号 |
22K15828
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
吉田 敦史 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (00597304)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 神経内分泌腫瘍 / ペプチド受容体核種療法 |
研究実績の概要 |
ペプチド受容体核種療法(PRRT)を行った患者の治療効果判定、画像データの取得などを継続的に行っている。PRRTは治療効果が遅れて出てくる場合も報告されており、継時的な経過観察が必要である。 第63回日本核医学学会総会や第333回日本医学放射線学会関西地方にてPRRTの実施状況について情報交換を行った。PRRTはソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍を適応症として、2021年6月に保険適応となっており、徐々に増加しているが、まだ実施施設が少ない状況であり、実施施設間での情報交換は非常に需要である。 また、各種研究会にて講演を行い、当院での実施状況やPRRTの適応について情報提供を行った。PRRTは周囲への被曝量が多く、放射線治療病室や特別措置病室への入院が必要になる。他の病院との情報交換に加えて、今後実施する施設に対しての先例としての報告を行った。 神経内分泌腫瘍は希少癌であり、症例数が少ない。そのため、当院のみで研究に必要な症例を確保することは困難である。放射線治療病室や特別措置病室を備えている施設は少なく、現在大阪府では5施設、奈良県や和歌山県では現在(2024年4月)実施可能な施設はない。PRRTの実施が困難な施設に対して、当院への患者紹介を促し、研究に必要な症例を確保する必要がある。研究会などによる広報活動を行うことは本研究のみならず、多くの患者にPRRTを提供するために必要不可欠である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
想定より患者数が少ない。 神経内分泌腫瘍は希少癌であり、症例数が少ない。2021年6月からペプチド受容体核種療法(PRRT)が保険適応となったが、以前から治療を待っていた患者への治療が一巡してしまい。現在は新規患者に対して治療を行っている。しかし、新規患者が少なく、治療件数が減少している。PRRTの実施が困難な施設に対して、当院への患者紹介を促しているか状況は芳しくない。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、ペプチド受容体核種療法を継続的に行う。 学会や研究会などにて、他の施設との情報交換や広報も積極的に行い、患者の確保に努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
ディープラーニングの研究を行うに際し、迅速な研究、繰り返す試行錯誤のためにワークステーションの購入予定であったが、現在、機器選定中である。
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