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2022 年度 実施状況報告書

心筋梗塞後抑うつ状態におけるシグマ1受容体定量可視化による心脳連関の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K15841
研究機関金沢大学

研究代表者

森 博史  金沢大学, 附属病院, 医員 (90866443)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード心筋梗塞
研究実績の概要

本年度は本研究の第一段階として、心筋梗塞後の心臓と脳のsigma-1受容体分布の変化について検証することとした。具体的には心筋梗塞ラットモデルを作成し、sigma-1受容体のトレーサーである125I-OI5Vを尾静脈から投与し、その後ラットを屠殺し、心臓と脳を取り出し、オートラジオグラフィでsigma-1受容体の分布を確認した。心臓において、心筋梗塞が生じた部位にはsigma-1受容体発現が多い傾向にあった。一方、脳では非特異的集積のみで心筋梗塞に関連した明らかなsigma-1受容体の発現は確認できなかった。心筋梗塞による心筋へのダメージ・ストレスに伴って、sigma-1受容体発現が見られる傾向にあると考えられたが、本年度の実験で心臓と脳のsigma-1受容体発現の明らかな相関は確認できなかった。
本年度の研究の意義として、手技・手順の確認と習熟、心筋梗塞モデルを用いた心臓・脳の関連の初期検討であった。本年度はコントロールモデルやシャムモデルの作成は行っていないため、心筋梗塞群とコントロール群・シャムモデル群との比較・検証はできていない。次年度以降はコントロール群においても心臓や脳のsigma-1受容体発現の相関について確認を行い、本年度の研究結果との比較を行い、改善点があれば研究計画の見直しを行う。また、新型コロナウイルス感染症流行による行動制限のため、学会の現地参加ができておらず、効率的な情報収集ができていなかったため、次年度からは積極的に学会の現地参加や発表を行い、情報収集や研究者間の交流を深めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症拡大に伴って物流停滞や研究員の行動制限によって、本研究課題の進捗は当初の計画よりやや遅れている。

今後の研究の推進方策

心臓と脳のsigma-1受容体発現の相関について、当初の予定とは異なる見解であったため、手技や手順に問題なかったか再検証を行う。オートラジオグラフィに加えSPECT撮影を行いin vivoイメージングを行う。

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公開日: 2023-12-25  

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