ヒートショックプロテイン(HSP)90はタンパク質代謝に直接関与するシャペロンタンパク質であり、神経変性疾患の脳では発言量に変化が生じることや、疾患関連タンパク質と共局在することなどが報告されている。よって、本研究で開発した[11C]BIIB021を用いることにより、アルツハイマー病やレビー小体病のなどの病理学的所見と相関した生体イメージングができる可能性がある。[11C]BIIB021は、ヒトを対照とした新規のうPETイメージングリガンドとして活用できる可能性があり、HSP90と各疾患の関係について評価するツールとなりえる。よって、本研究は学術的・社会的意義を有する。
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