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2022 年度 実施状況報告書

免疫チェックポイント阻害薬併用のRFA後の遠隔効果の増強因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K15884
研究機関大阪公立大学

研究代表者

村井 一超  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 後期臨床研究医 (70779488)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードradiofrequency ablation / lung tumor / abscopal effect / cisplatin / OK-432
研究実績の概要

肺腫瘍に対するラジオ波焼灼術(RFA)は、外科手術が困難な場合の治療法として注目されている。しかし、腫瘍のサイズや組織型によっては再発や局所制御の難しさなどの制約がある。そこで、abscopal効果の増強を目指し、免疫チェックポイント阻害剤(ICB)との併用療法が研究されている。本研究では、RFAとICBの併用によって生じるabscopal効果をさらに強化するために、どのような薬物療法の追加が効果的かを評価することを目的としている。また、このabscopal効果が遠隔転移の制御につながることを期待する。
これまでの研究では、放射線治療後のabscopal効果とICBの併用が良好な結果を示しているが、RFA後のabscopal効果に関する研究は少ない。この研究では、肺腫瘍モデルを用いて、RFA後のabscopal効果を評価する基礎実験を行う予定である。過去の研究から、シスプラチンや免疫賦活剤の局所投与とICBの併用が有望であることが示唆されており、シスプラチンやOK-432とICBの併用がRFA後のabscopal効果を増強できるかを検証する。
具体的には、CTを用いてウサギの肺や耳介に腫瘍を移植したモデルを作成し、肺腫瘍のRFAやICB、追加の薬物療法を組み合わせた治療を行う。治療後には耳介腫瘍のサイズや生存期間を評価し、効果を確認する予定であった。
しかし、腫瘍モデルの作成には当施設の動物実験用のCT装置を用いる予定であったが、これが故障しているため、実験を開始できていない状況である。
CTの装置の修理を依頼しているが、修復できない可能性も高い。
CT装置が再度利用できるようであれば、実験を上記の方法で再開するが、修理が難しい場合は、CTを用いない形での代替案の実験を考え、変更して実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

肺腫瘍モデルを作成するために使用予定であった自施設のCT装置が故障しているため。
修理を依頼したが、現状修復の目処は立っていない。

今後の研究の推進方策

肺腫瘍モデルを作成するために使用予定であった自施設のCT装置が故障しているため。
修理を依頼したが、現状修復の目処は立っていない。
仮に修理が可能であった場合には当初の予定通り、CTを用いてウサギの肺、耳介に腫瘍を移植したモデルを作成し、肺腫瘍のRFAやICB、追加の薬物療法を組み合わせた治療を行ったのち、耳介腫瘍のサイズや生存期間を評価し、効果を確認する。
肺腫瘍モデルの作成およびそのRFA治療にはCT装置が必要不可欠のため、修理不可であった場合は、実験デザインを大幅に変更する必要が生じる。
一例として、肺腫瘍を大腿に変更したモデルを作成し、同様の実験を行う。
大腿腫瘍モデルであれば、目視下、触診下に腫瘍移植、RFA治療が可能であると推定される。

次年度使用額が生じた理由

使用予定であったCT装置の故障により、実験が実施できなかったため。

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公開日: 2023-12-25  

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