研究課題
2022年度は、研究課題に関連するアンモニアPET画像によるストレイン解析の研究を複数行った。左室ストレインと心筋虚血の関係に関しては既に論文化していたが、右室ストレインと心筋虚血との関連についても検討し、その結果を英文雑誌にて報告した(13N-ammonia PET-derived right ventricular longitudinal strain and myocardial flow reserve in right coronary artery disease. Eur J Nucl Med Mol Imaging (IF: 9.236) 2022; 49: 1870-1880. doi: 10.1007/s00259-021-05647-y.)。左室ストレインに関しては虚血性心疾患患者においてリスク層別化の因子となり。予後予測に寄与するかについて検討を行った。左室ストレインは心筋血流予備能に加えて更なるrisk stratificationに役立つことが示され、その研究結果は国内外のannual meetingや学術集会において発表し、また海外誌でpublishされた(Prediction of cardiovascular events using myocardial strain ratio derived from 13N-ammonia positron emission tomography. Eur Radiol (IF: 7.034) 2022. doi: 10.1007/s00330-022-09359-1.)。現在、右室ストレインと予後との関係に関して検討を行っており、有用な予後予測因子なることが示された。この結果に関しては次年度の学会にて発表し、並行して論文化の作業を進めている。
2: おおむね順調に進展している
コロナ禍の影響により患者登録はやや遅れているものの、おおむね順調に進展している。
右室ストレインと予後との関連を検討した研究結果に関しては、次年度の学会に演題応募しており、採択されれば国内外の学術集会にて報告する予定である。また同時に論文化も進めており、完成次第英文雑誌に提出する予定である。今回新たに心疾患の予後予測因子であることが示された左室ストレイン、右室ストレインを従来の心筋PETパラメータである心筋血流予備能などと組み合わせ、多角的にリスク層別化を行うことのできるツールを開発することなどを検討している。
コロナ禍のため海外学会に現地参加する機会な少なかったため。またデータ解析のための高性能パーソナルコンピュータの購入をしなかったため。海外学会参加、パーソナルコンピュータ購入費に使用する予定である。
すべて 2023 2022
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (8件)
Journal of Nuclear Cardiology
巻: 30 ページ: 2819~2822
10.1007/s12350-023-03254-y
Circulation: Cardiovascular Imaging
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Annals of Nuclear Cardiology
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European Radiology
10.1007/s00330-022-09359-1