研究課題
摂食障害(ED)では認知機能障害を認め、特にED の最多病型である神経性やせ症(AN)では「認知の歪み」の是正とともに回復へ向かうが、認知機能を評価しうる客観的なバイオマーカーはない。近年脳機能研究が注目され成人AN における脳波周波数の低下などが示唆されているが、ED の脳波周波数と認知機能障害や予後との関連は解明されておらず、小児ED での報告もない。本研究では小児ED の包括的病態解明を目的に、脳波周波数と認知機能や予後との関連、脳波周波数に加え生化学的・心理社会的データとの関連を検討するため本年度はデータ収集をおこなった。15機会の脳波検査データが蓄積した。内分泌検査データ、その他の生化学検査データも含めたデータベースを構築しデータを蓄積している。
2: おおむね順調に進展している
計画通り症例の蓄積、検査データの蓄積が進んでいるためおおむね順調に進展している。
小児摂食障害患者において、引き続き症例蓄積、データベース構築、残余検体、脳波検査データ、内分泌検査データなどを蓄積していく。残余検体を用いてサイトカインなどのバイオマーカーの測定を行う予定である。
残余検体を用いたバイオマーカー測定の研究の一部を次年度に繰り越したため。
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すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件)
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