各肝癌細胞株に対してレンバチニブを添加し細胞生存率を評価したところ、用量依存性に抗腫瘍効果が認められた。次いで、最も抗腫瘍効果が高かったHuH-7細胞を用いて、レンバチニブの投与および放射線の照射を行ったところ、用量(線量)依存的に抗腫瘍効果が認められた。以上の結果をもとに併用治療のCombination indexを算出したところ、CI<1.0を示し相乗効果が確認された。続いて、アポトーシス誘導の有無をフローサイトメトリー法により評価したところ、レンバチニブ群及び放射線群ではAnnexin V 陽性細胞率が高かった。さらに、併用群では4群の中で最も強いアポトーシス誘導が観察された。
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