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2023 年度 実施状況報告書

膵炎及び膵癌におけるInterleukin-38の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K16041
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

今井 隆行  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (20896568)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード膵癌 / IL-36 / IL-38
研究実績の概要

膵癌の腫瘍増殖と線維化は密接に関連し、線維芽細胞が腫瘍増殖を促している。インターロイキン36(IL-36)は、膵筋線維芽細胞から炎症性サイトカインを誘 導し、慢性膵炎の線維化と関連していることを申請者の講座から報告している。近年IL-36を抑制するサイトカインとしてIL-38が報告されたが、IL-38の膵炎や 膵癌での機能や意義については未だ明らかはない。今回の目的は膵炎及び膵癌でIL-38がIL-36のシグナルを阻害し炎症や線維化を抑制することで膵癌の進展を抑 制しうるかを検討することである。慢性膵炎や膵癌患者の血清IL-38と臨床的背景を検討し、線維化の指標としての血清マーカーになりうるかを評価する。また IL-38ノックアウトマウスを使用して、膵炎や膵癌モデルでの検討を行い、それぞれの病態でのIL-38の役割を検討する。この線維化に着目した検討は、膵癌のみ ならず、他の線維化が問題となるような疾患(乳癌やクローン病、肺線維症)などに対しても応用可能な内容である。
初年度の研究としてはin vitroの実験系で、IL-38の検討を行っている。 膵筋線維芽細胞を用いてIL-36のシグナルを実際にIL-38が抑制可能かを細胞レベルで検討を行った。筋線維芽細胞に対してIL-36を添加することでCXCL1,8のmRNA 及び分泌が増加することが知られおり、IL-36と同時にIL-38を複数の濃度で加えることで、IL-36の炎症シグナルを用量依存的に抑制できているかをreal time PCR法を用いて現在検討しているが、想定される結果が得られておらず、他の方法も含めて検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

マウス実験が想定と異なる結果であり、遅れている。

今後の研究の推進方策

マウスの交配を効率的に行い、マウス実験の検討及びin vitroの検討を並行して行う。

次年度使用額が生じた理由

マウス実験が予定通り進めず、差額が生じた。今年度で検討を予定している。

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公開日: 2024-12-25  

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