抗癌剤治療を行った切除不能進行膵癌13症例を対象に治療前のEUS-FNAにより採取した癌組織を用いて、miRNAマイクロアレイにより2042個のmiRNA発現データから膵癌の予後と負の相関性を有するmiR-296-5pを同定した(R=-0.749、P=0.003)。一次治療としてgemcitabine+nab-paclitaxel(GN)療法で治療した切除不能膵癌患者10例の治療前の血清からRNAを抽出し、候補となるmiRNA発現をReal-Time PCR法で定量化し、治療効果との関係を検討した結果、miR-296-5pはGN療法による奏功例を正確に識別した(AUC=0.78)。
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