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2022 年度 実施状況報告書

腫瘍ホーミングペプチド結合糖鎖連結光感受性物質による次世代光線力学的治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K16050
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

西江 裕忠  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00812174)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードPDT / 糖鎖連結光感受性物質 / 腫瘍ホーミングペプチド
研究実績の概要

低侵襲癌治療である光線力学療法(Photodynamic Therapy, PDT)は、その効果および安全性の高さから臨床現場に普及しつつある。私たちは、「糖」が癌細胞へ取り込まれやすい性質(Warburg効果)を応用し光感受性物質に「糖」を結合した糖鎖連結光感受性物質(Gクロリンe6)を開発し、現行薬の数千から数万倍の驚異的な抗腫瘍効果を細胞実験にて確認した。しかし、生体内ではその驚異的な抗腫瘍効果はやや低下し、腫瘍への光感受性物質の到達、集積の不十分さがその原因と考えられた。本研究では、より薬剤の腫瘍への集中的集積性を高めるべく、腫瘍血管に高発現しているIntegrinαⅴβ3を介して腫瘍組織への透過性を増強させる作用が報告されている腫瘍ホーミングペプチドiRGDをGクロリンe6と結合させた新規糖鎖連結光感受性物質を用いて、強力で低侵襲な次世代PDTの開発を目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初年度は物性評価とin vitroでの殺細胞効果の確認を施行した。現段階では順調に進んでおり非常に期待できるデータも出ている。

今後の研究の推進方策

次年度以降はin vitro癌細胞への薬剤の取り込み能、細胞内局在の確認、in vivoでの腫瘍集積性の検討、in vivoでの血管内皮透過性の検討を予定している。

次年度使用額が生じた理由

コロナ等による影響により、学会がWeb開催となり、次年度使用額が生じた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Photodynamic therapy using mannose-conjugated chlorin e6 increases cell surface calreticulin in cancer cells and promotes macrophage phagocytosis2022

    • 著者名/発表者名
      Kimura Yuka、Aoki Hiromasa、Soyama Tatsuki、Sakuragi Akira、Otsuka Yuto、Nomoto Akihiro、Yano Shigenobu、Nishie Hirotada、Kataoka Hiromi、Aoyama Mineyoshi
    • 雑誌名

      Medical Oncology

      巻: 39 ページ: 3

    • DOI

      10.1007/s12032-022-01674-3

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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