当院で抗凝固療法を開始した中枢性の下肢深部静脈血栓症患者における血栓後症候群合併例の患者背景、血液検査、画像検査の評価によって、血栓後症候群発症の予測因子を検証した。下肢静脈エコーや造影CT検査における血栓量や分布、発症時の有症状が予測因子となる可能性はあるが、少数例の検討に留まるため、追加の観察期間を要する。 またマウス下腿静脈結紮による静脈血栓モデルを用いた静脈弁部を含めた血栓の生体イメージングによって、血栓形成後に弁部の逆流を含む血流変化や血管リモデリングによる弁機能不全を合併するか検証した。
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