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2022 年度 実施状況報告書

心臓CTの細胞外容積分画による、がん治療関連心筋症の早期診断への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22K16088
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

酒谷 優佳  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (50898418)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードがん治療関連心筋症 / 腫瘍循環器 / 早期診断
研究実績の概要

初年度は、がん治療関連心筋症(CTRCD)の実態調査が必要と考え、まず院内の体制構築に力を注いだ。がん治療薬に関して、従来のCTRCD起因薬剤であるアントラサイクリン、HER2阻害薬に加え、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、抗体医薬品などをがん患者に使用する前に、循環器内科への受診をする様な診療体制の構築をめざした。当病院内で、がん関連診療科及び化学療法センター、臨床研究センター(治験取扱の部署)への働きかけにより、循環器内科の事前受診率は上昇してきた。その上で、より詳細な心臓エコー図検査(スペックルトラッキング法)やBNPなどの臨床データの蓄積をデータベース化することにより研究の準備を行なっている。これによりCTRCDの発生頻度、関連因子の推定などを行なうことが可能となってきた。がん治療導入後のフォローであるが、現在は3ヶ月毎を標準としているが、この期間については国内外の報告を参考に修正して行きたい。
また、本年度内に当大学に腫瘍内科学教室が誕生し、学際領域(腫瘍循環器学)の研究を行う体制が整備されてきた。本研究におけるCTRCDのメカニズムの解明を重要なテーマの1つになっており、今後の発展を期するところである。
一方、今回の研究において核となる心臓CTの細胞外容積分画については、専用ソフトウエアの導入が必須であり、病院への導入を試みているが現在まだ実現に至っていない。早期に実現する様に働きかけを継続的に行なっていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

がん治療前のスクリーニング及びベースラインの心機能評価は、循環器内科受診のフローが確立される様になり、大きな進歩である。心臓エコーを含む臨床データ等のデータベース化が進み、また予後フォローの体制も確立されてきた。一方で心臓CTの細胞外容積分画については、専用ソフトウエアの導入を早急に急ぐ必要がある。

今後の研究の推進方策

専用ソフトウエア導入については、関連部署への働きかけを循環器内科全体として行い、これからの研究推進を図っていくつもりである。

次年度使用額が生じた理由

今回の研究において核となる心臓CTの細胞外容積分画については、専用ソフトウエアの導入が必須であり、病院への導入を試みているが現在まだ実現に至っていない。早期に実現する様に働きかけを継続的に行なっていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Left ventricular thrombus: insights into performance characteristics using T1 and T2 star cardiovascular magnetic resonance2022

    • 著者名/発表者名
      Sakatani Yuka、Kanzaki Yumiko、Hoshiga Masaaki
    • 雑誌名

      European Heart Journal - Case Reports

      巻: 6 ページ: 1-2

    • DOI

      10.1093/ehjcr/ytac222

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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