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2023 年度 研究成果報告書

血管周囲組織のストレス応答機構に着目した動脈硬化進展機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16097
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

安達 裕助  東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (40834198)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード動脈硬化 / 血管周囲脂肪 / 急性大動脈解離
研究成果の概要

本研究では血管傷害後のストレス応答機構として血管周囲に集積する抗炎症性マクロファージが血管周囲脂肪の褐色化を誘導していることを明らかにした。さらに、血管傷害として急性大動脈解離に注目し、ヒトおよびマウスモデルでの研究を進めた。大動脈解離では、ストレス応答機構の一環として、解離した血管周囲組織に抗炎症性マクロファージが顕著に集積することをマウスモデルに加えて、ヒト病理検体を用いて示すことができた。さらに、急性大動脈解離で血管周囲炎症のマーカーとして知られている血管周囲脂肪減衰指数が有意に上昇しており、大動脈解離診断の新規バイオマーカーとして機能する可能性を示すことが出来た。

自由記述の分野

動脈硬化

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、血管傷害に対する生体内のストレス応答機構の一環としての血管周囲脂肪褐色化現象の一端を解明することができた。また、研究代表者はマウスモデルおよびヒト臨床サンプルを用いて、大動脈解離における血管周囲組織の炎症・免疫動態に迫る基礎・臨床研究を展開している。大動脈周囲炎症をこれまで非侵襲的に捉える方法は乏しかったが、血管周囲脂肪減衰指数は非造影コンピューター断層撮影画像から算出できる非侵襲的な指標であり、造影剤を必要としない新たなバイオマーカーとして機能する可能性が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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