本研究では既存データベースでILC2での発現が示唆されており、細胞質RNA認識受容体であるMDA5やRIG-I(RLRs)に焦点を当て、その機能や認識するリガンド、気管支喘息病態への関与をマウス生体モデルを用いて解明する事、創薬候補としての可能性を検証する事を目的とした。 結果としてはMDA5がダニ誘発気管支喘息モデルにおいて保護的な役割を持つこと、またILC2においてもIL-33に起因する可能性があるリガンドへの反応活性の差がMDA5によりもたらされる事が示唆された。引き続きRLRsの気管支喘息における保護的機序の解明やILC2における外因性/内因性核酸の役割を検討していく。
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