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2022 年度 実施状況報告書

混合型小細胞癌の発生機序解明と治療方針の再考

研究課題

研究課題/領域番号 22K16172
研究機関神戸大学

研究代表者

神保 直江  神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (00773772)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード混合型小細胞癌 / 小細胞癌 / 可塑性 / YAP1
研究実績の概要

術前治療歴のない95例の肺小細胞癌を対象に研究を始めている。免疫染色を含めて、詳細に組織学的レビューを行ったところ、32例(34%)が混合型小細胞癌であると判断された。混合型小細胞癌の第2成分としては、大細胞神経内分泌癌(LCNEC)や扁平上皮癌、腺癌といった定型的な非小細胞癌の他、腺癌と扁平上皮癌との分離が困難な腺扁平上皮癌や横紋筋肉腫などが踏まれ、組織型の多様性がみられた。
免疫染色もすすめており、主要な結果としては、高頻度でp53の異常発現と Rb1の欠失を認めたが、混合型小細胞癌ではcomponentごとでp53の異常発現パターンが一致していた。Rb1については、小細胞癌のみで欠失している症例が25%であり、Rb1についてはcomponentごとの発現差が見られる結果となった。
更に、混合型小細胞癌についてはcomponentごとにDNAを抽出し、NGS解析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

概ね予定どおりに研究がすすめられている。

今後の研究の推進方策

混合型小細胞癌についてはcomponentごとにDNAを抽出し、NGS解析をすすめていくとともに、予後の解析も行っていく。

次年度使用額が生じた理由

COVID19による影響で、学会参加及び研究会への出張の機会が減った。
来年度は、追加の免疫染色、NGS解析、および論文執筆や学会参加のために使用する。

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公開日: 2023-12-25  

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