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2023 年度 研究成果報告書

ARDS治療を指向したROCKの新規血管透過性制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16175
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関大分大学

研究代表者

赤嶺 孝祐  大分大学, 医学部, 助教 (60799435)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードROCK / 血管透過性 / ARDS
研究成果の概要

ARDSは肺胞の血管内皮細胞障害により血管透過性が亢進し、血液液体成分が肺胞内へ漏出・貯留することで起こる予後不良かつ死亡率の高い疾患であるが、その機序には不明な点が多く有効な治療方法が少ないのが現状である。そこで、本研究では肺血管透過性の亢進が認められるROCK1およびROCK2ダブルコンディショナルノックアウトマウスを解析することでROCKによる血管透過性制御機構の解明を目指した。その結果、ROCKは細胞接着因子(VE-cadherinやβ-cateninなど)の肺血管内皮細胞膜への局在を制御することで血管透過性の調節に寄与することが示唆された。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は肺の血管透過性制御にROCKが寄与することを明らかにした。本研究で明らかとなったROCKの機能をより詳細に解析することでARDSの治療薬開発基盤を構築することが期待される。また、ARDSのみならず敗血症・浮腫・アナフィラキシーショック・がん・糖尿病網膜症など血管透過性制御機構の破綻に起因する疾患の治療法開発への貢献も期待でき、波及効果が高い。
さらに、本研究では従来の培養細胞を用いた研究により明らかとなったROCKの機能とは異なる機能が生体内で認められることを明らかにした。本研究で解析したROCK遺伝子欠損マウスはROCKの分子機能の新しい概念の創出に資することが大いに期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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