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2023 年度 実施状況報告書

末梢肺病変に対する気管支鏡の新たな検体採取法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K16181
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

松元 祐司  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (00600579)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードクライオ生検 / 気管支鏡 / 末梢肺病変 / ラジアル走査式気管支腔内超音波断層法 / 診断
研究実績の概要

本研究は、末梢肺病変に対する気管支鏡診断において、新たに導入されたクライオ生検の有効性を検討することを目的としている。30 mm以下の末梢肺病変に対する気管支鏡診断を予定されている患者を対象とし、従来の生検法と組織診による診断率の優越性を検討する、ランダム化比較試験を実施する。同時に、クライオ生検が特に有効性の高い可能性のある集団について探索し、詳細な診断精度や安全性の特性の違いについても比較検討する。
研究計画自体は2021年度より立案し、「末梢肺病変に対する気管支鏡診断におけるクライオ生検の有効性を検討するランダム化比較試験」の研究課題名で研究計画書を作成した。国立がん研究センター中央病院臨床試験コンセプト検討会における審査を経て、2022年6月に国立がん研究センター中央病院研究倫理審査委員会に提出した(国内の共同研究機関に関しては一括審査)。並行してUMIN INDICE cloudを利用した、本研究のためのelectronic data capture (EDC)およびランダム割付システムの構築について外部委託し、データセンターによる管理体制を確立した。
同年10月に倫理審査委員会の承認を得て、11月のUMIN-CTRにおける情報公開(UMIN000049329)と同時に症例登録を開始した。2024年3月末時点で325例の登録が完了している。この間、研究継続に支障を来すような有害事象などは経験していない。
研究計画書の改正案を倫理審査委員会に提出し、2024年2月に承認された。これにより、試験で使用可能な器具の追加と参加施設の変更を行っている。目標登録数の660例に向け、2024年度も症例登録を継続する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

COVID-19感染による日常臨床への影響がまだ残っていた他、当初参加を表明していた施設が一部断念し、海外の参加施設における環境の調整に時間を要したことが原因で、症例登録の進捗が当初の想定よりもやや遅れているため。

今後の研究の推進方策

本研究は国際多施設共同試験であり、国内の施設は一括審査、海外の施設はそれぞれの国および施設での倫理指針に則り、個別審査を受けている。
2022年度は国内の2施設で症例登録を進めたが、2023年度末時点でも「現在までの進捗状況」で記載した理由により、同2施設で継続している状況である。ただし、国内・海外を含め、複数の施設で試験開始に向けた準備が整いつつあり、2024年度は症例登録の進捗状況が改善することが見込まれる。
2024年3月末時点(症例登録開始から1年4か月が経過)で約半数の症例登録が完了し、残りの約半数を2024年度中に登録完了できるよう、継続していく。

次年度使用額が生じた理由

外部委託した、UMIN INDICE cloudによるEDCおよびランダム割付システムの構築およびシステム管理に関して、分割支払い内容の調整を行ったため。また、試験全体の症例登録の進捗がやや遅れているため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (3件)

  • [国際共同研究] Sarawak General Hospital(マレーシア)

    • 国名
      マレーシア
    • 外国機関名
      Sarawak General Hospital
  • [国際共同研究] National Taiwan University Cancer Center(その他の国・地域)

    • 国名
      その他の国・地域
    • 外国機関名
      National Taiwan University Cancer Center
  • [国際共同研究] Chungnam National University(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      Chungnam National University

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公開日: 2024-12-25  

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