本研究ではメモリーγδT細胞の分子的特徴、及び過敏性肺炎における働きの解明を主目的としている。 2023年度はγδT細胞のメモリー応答の抗原特異性の評価を行った。PDE(鳩糞抽出物)で感作したマウスにPDEを再投与するモデル、比較としてSaccharopolyspora rectivirgula(SR)を投与するモデルを作製し両者の肺における免疫応答を評価した。その結果PDE感作モデルにSRを投与するよりもPDEを投与するモデルでより強くγδT細胞の増殖が見られた。 これによりメモリーγδT細胞の応答が抗原特異的であることがより強固に示されたと言える。 また2022年度に行ったシングルセル解析実験の再現実験を行い昨年度に類似の結果が得られている。
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