研究課題/領域番号 |
22K16191
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
曽根 尚之 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (50940128)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 線毛機能不全症候群 / 線毛協調運動 / Readthrough化合物 / ハイスループットスクリーニング |
研究成果の概要 |
線毛機能不全症候群(PCD)が疑われるが確定診断ができないProbable PCDの患者から樹立した疾患iPS細胞を気道上皮細胞に分化誘導し線毛機能を評価したところ、線毛機能と構造には大きな異常を認めない事から、線毛協調運動障害によるPCDの可能性を疑った。しかし、In vitroで協調運動を評価する手法が確立されていないため、細胞内線毛協調運動が解析できる方法を構築した。さらに、PCDの新規治療法の候補となるReadthrough化合物を高感度で探索する為に、HiBiT systemを導入した遺伝子改変iPS細胞を樹立し、ハイスループットスクリーニングを行う為の評価系を確立した。
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自由記述の分野 |
再生医療
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
PCDが疑われるが確定診断ができないProbable PCDの患者数は少なくなく、確定診断ができないため治療の開始が遅れる事が指摘されている。特にIn vitroで線毛協調運動障害を診断する手法は確立されておらず、細胞内線毛協調運動が解析できる方法は新たな診断方法となりうる。また、PCDの治療は限られており、新規治療法の開発が望まれているが、その開発は遅れている。今回樹立した遺伝子改変iPS細胞を用いて、新規治療薬の候補となりうるReadthrough化合物をハイスループットスクリーニングで有効な可能性が高い化合物を探索し、その有効性が証明できれば社会的な貢献度は大きいと考えられる。
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