本研究では、マクロファージ(Mφ)におけるヒストンメチル化酵素SET7/9の腎線維化への関与とSET7/9のもつ免疫記憶が腎線維化に与える影響を明らかにする。 腎線維化モデルではSET7/9の発現は時間の経過と共に尿細管細胞から間質細胞へと移動しており、それは免疫細胞であるMφマーカーと一致していた。さらに、新しい技術を用いて作製したSET7/9ノックアウトマウスでは腎線維化が抑制されていたため、今後は腎組織から腎Mφや骨髄細胞を抽出し極性や性質変化を評価する。さらにMφ特異的SET7/9-KOを使用し、SET7/9のもつ免疫記憶が腎線維化に与える影響を明らかにする。
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