研究課題/領域番号 |
22K16237
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
宮川 太郎 独立行政法人国立病院機構(金沢医療センター臨床研究部), その他部局等, その他 (20738207)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 急性腎障害 / D-アミノ酸 / COVID-19 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う急性腎障害(Acute Kidney Injury、以下AKI)の病態を解明すること、およびその進展を抑制することである。当初はアルファ株・ベータ株・デルタ株を原因としたCOVID-19患者が対象であった。しかし、COVID-19の流行により変異株がオミクロン株へ推移した。前者は変異株の検出数が大幅に減少したことから、主たる変異株がオミクロン株であるCOVID-19患者を対象とした。研究に同意を得て、血液や尿などのサンプル採取が可能であったCOVID-19患者において、臨床的特徴のデータ収集を行ったほか、キラルアミノ酸の測定を完遂した。現在、これらのデータについて解析を行い、今後の方針を立てる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究課題を申請した当初は、COVID-19の変異株の主体がアルファ株・ベータ株・デルタ株であったが、COVID-19の流行により変異株がオミクロン株へ推移した。そのため研究対象を再検討することとなり、全体に遅れが生じている。しかしながら、その後は研究対象のデータ収集は順調にすすみ、解析も開始している。引き続き、経験豊富な研究協力者と密接に連絡、相談しながら研究を進める方針である。
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今後の研究の推進方策 |
AKI合併の有無により臨床的特徴を解析し、得られた保存血清および尿検体を用いてD-アミノ酸、ことにD-セリンを含めたキラルアミノ酸のメタボロミクスを行う。さらに、AKI合併の有無によってキラルアミノ酸代謝マップをそれぞれ作成する方針である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗のに遅れが生じ、成果発表が未実施になるなどして次年度使用額が生じている。再検討した研究対象の臨床的特徴等のデータ解析を進め、適切に助成金を使用する予定である。
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