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2023 年度 研究成果報告書

転写因子MondoによるPodocyte代謝調整機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16240
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

酒井 晋介  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60817360)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードオートファジー / 解糖系 / 代謝
研究成果の概要

転写因子MondoAの腎構成細胞における代謝制御機構につき詳細に検討した。MondoA蛋白の腎組織分布の検討では、皮質に有意に染色され、髄質や糸球体への染色性は低かった。Podocyte特異的MondoA不全マウス(KOマウス)の検討では、若年・高齢・糖尿病モデルにおいて組織学的に有意な変化はみられなかったが、単離糸球体の検討で解糖系代謝物であるPyruvateやLactateに変化がみられた。尿細管細胞の評価では、同様のモデルにおいて組織学的変化は認めなかったが、オートファジ―フラックスの有意な低下と、解糖系代謝物に変化がみられた。虚血再灌流において尿細管保護に重要であった。

自由記述の分野

代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

MondoAはオートファジーを制御する転写因子として注目されているが、腎組織において詳細な検討を行ったものは初めてである。Podocyteおよび近位尿細管ともにMondoAは解糖系を制御することが明らかになったが、予想に反して解糖系代謝の低い近位尿細管でのMondoAの分子機構が、腎傷害やオートファジー活性につながり、CKDへの進行に深くかかわることが明らかになった。老化において発現変動する蛋白であることから、腎不全の進展を抑制を抑制する新たなターゲット分子として寄与する可能性がある。

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公開日: 2025-01-30  

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