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2023 年度 研究成果報告書

クロマチン高次構造変化と慢性炎症による白血病の遺伝子異常獲得機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16306
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

河合 麻友 (徳舛麻友)  熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特定事業研究員 (50942687)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードクロマチン高次構造 / 急性骨髄性白血病 / 染色体異常
研究成果の概要

クロマチン高次構造の変化は遺伝子発現調節に重要な役割を担っている。遺伝子異常や染色体異常は白血病の主病因であるが、これらの異常がクロマチン高次構造に与える影響を検証するため、16 番染色体逆位急性骨髄性白血病(inv(16)AML)マウスモデルを用いて解析を行った。高深度のクロマチン高次構造解析からinv(16)AMLに特異的なクロマチンループが明らかとなり、本疾患特異的オンコプロテイン(CBFβ-SMMHC)と共役転写因子RUNX1がこのクロマチンループ形成に関与していることを見出した。本研究により、染色体異常により生成されるオンコプロテインのクロマチン高次構造変化への影響が明らかとなった。

自由記述の分野

白血病

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、inv(16)AML特有の染色体異常から生成されるオンコプロテインが、異常転写因子複合体の形成を経て、転写という機能面のみならず、クロマチン高次構造の変化も引き起こすことが明らかとなった。この高次構造変化は白血病特異的遺伝子発現の調節に関与していることが示唆され、新たな白血病化機序の解明につながると期待できる。さらに、この異常転写因子複合体の形成に関与するエピジェネティック制御因子を同定することで、疾患特異的新規治療法の開発へと進展することが期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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