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2023 年度 研究成果報告書

気道上皮細胞の炎症記憶への介入による新規気道炎症制御法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16353
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

影山 貴弘  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (40894267)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード気道上皮細胞
研究成果の概要

野生型マウスに慢性アレルギー性気道炎症を誘導した後、気道上皮細胞を単離し、Single Cell ATAC およびRNA解析に供した。その結果、アレルギー炎症後に、一部の細胞集団にRNA発現では変化がないものの、オープンクロマチン領域が誘導されていることを同定した。この炎症記憶が誘導されたと考えられる領域に関連する遺伝子を抽出し解析を行なった。その結果、気道上皮細胞に誘導されたオープンクロマチン領域には、細胞動態、刺激への応答性などに関連する遺伝子が濃縮していることが明らかとなった。炎症記憶の誘導機構、機能についての解析を進めており、今後、新規気道炎症制御法に繋がる実験を進める予定である。

自由記述の分野

アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

気管支喘息の治療は、各種抗体療法の登場などにより、長期管理薬の選択肢が増えた。しかし感染などを契機とした喘息の急性増悪は今も多く経験され、新たな機構を標的とした治療法の開発が必要である。近年、上皮細胞などの非免疫系細胞に免疫記憶が誘導されることが報告されたが、アレルギー性炎症に起因して非免疫細胞に免疫記憶が誘導されるのか、またその意義の詳細は不明であった。本研究の成果によって、アレルギー性気道炎症によって、気道上皮細胞にエピジェネティック炎症記憶が誘導されることが明らかとなった。今後、この誘導機構、機能をさらに解析することで、新たな治療法の開発に繋がるものと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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