研究課題/領域番号 |
22K16411
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 隆亮 京都大学, 医学研究科, 助教 (50904017)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 小胞体ストレス / 糖尿病 / 膵β細胞 |
研究実績の概要 |
本研究では、膵部分切除モデルマウスから単離した膵島を用いた単一細胞RNAシークエンス解析データを基に、成体膵β細胞増殖におけるATF6を中心とした小胞体ストレス応答関連因子の膵β細胞特異的ノックアウトマウスを用い、膵β細胞増殖誘導モデルである膵部分切除、及び、インスリン受容体ブロッカー投与における成体での膵β細胞増殖への影響を解析することで、複数モデルに共通する、小胞体ストレス応答を介した成体の膵β細胞増殖誘導分子機構を解明することを目的とする。また、同時に、膵β細胞特異的KOマウスの膵β細胞量変化を縦断的に評価し、種々の小胞体ストレス応答経路が最終的な生体膵β細胞量に与える影響とその分子機構を解明することを目指す。 本年度は、膵部分切除モデルマウスから単離した膵島を用いた単一細胞RNAシークエンス解析データを基に小胞体ストレス応答因子であるATF6αに着目し、膵β細胞特異的ATF6αノックアウトマウスである、るRip-Cre; ATF6α floxedマウスを作製することに成功した。同系統マウスの繁殖、生育には大きな問題は認めていないため、当初の計画通り、同マウスを用いて、膵β細胞増殖誘導法である膵部分切除、インスリン受容体ブロッカー投与、高脂肪食摂餌を行い、それぞれの増殖誘導刺激下における膵β細胞増殖能や膵β細胞量に関する解析を進めている。今後、膵β細胞特異的ATF6α欠損マウスの膵β細胞量変化を縦断的に評価し、ATF6を介する小胞体ストレス応答経路が最終的な生体膵β細胞量に与える影響とその分子機構の解析を行う予定としている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
膵β細胞特異的ATF6αノックアウトマウスである、るRip-Cre; ATF6α floxedマウスを作製することに成功した。同系統マウスの繁殖、生育には大きな問題は認めていない。同マウスを用いて、膵β細胞増殖誘導法である膵部分切除、インスリン受容体ブロッカー投与、高脂肪食摂餌を行い、それぞれの増殖誘導刺激下における膵β細胞増殖能や膵β細胞量に関する解析を進めている。
|
今後の研究の推進方策 |
膵β細胞特異的ATF6αノックアウトマウスである、るRip-Cre; ATF6α floxedマウスを用いて、膵β細胞増殖誘導法である膵部分切除、インスリン受容体ブロッカー投与、高脂肪食摂餌を行い、それぞれの増殖誘導刺激下における膵β細胞増殖能や膵β細胞量に関する解析を進めている。今後、膵β細胞特異的ATF6α欠損マウスの膵β細胞量変化を縦断的に評価し、ATF6を介する小胞体ストレス応答経路が最終的な生体膵β細胞量に与える影響とその分子機構の解析を行う予定としている。
|