研究課題
若手研究
私たちが今回の研究を実施したことにより、メトホルミンと構造的に類似しているイメグリミンが、メトホルミンと比較すると少ないものの、ある程度の腸管へのグルコース排泄作用を有することを示唆する結果を得た。さらに、両薬剤は異なる腸内細菌叢への影響をもたらすものの、その代謝産物には同様の変化を与えるものも存在し、それらが腸管糖排泄へ影響を与える可能性があることが示唆された。今後、腸内細菌叢と腸管グルコース排泄作用との関連についてさらなる検討を行う予定である。
Diabetes
イメグリミンは、グルコース応答性のインスリン分泌を促進すること等による血糖降下作用を有するが、同薬剤が消化管への糖排泄作用を有することが明らかとなれば、新規の血糖降下作用機序を明らかとすることとなり、臨床的意義は大きい。