本研究では、転写因子FoxO1とPPARαが相乗的に肝臓の糖新生を抑制し、インスリン感受性を高めることを明らかにした。G6pc遺伝子を用いたLuciferaseアッセイで、両転写因子がcAMP/Dex存在下で相乗的に糖新生を制御することを示した。共免疫沈降により両転写因子は互いに直接結合しないことが確認されたことから、同一の結合領域に個別に結合すると考えられる。肝細胞特異的FoxO1/PPARαノックアウトマウスを用いた実験により、インスリン抵抗性下においても両転写因子は糖代謝を相乗的に抑制することを明らかにした。
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