研究課題/領域番号 |
22K16425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 隆作 京都大学, iPS細胞研究所, 特別研究員(PD) (20801088)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | GH産生腫瘍 / iPS細胞 / GNAS / オルガノイド / 疾患モデル |
研究成果の概要 |
成長ホルモン産生下垂体腫瘍(GHoma)はGH過剰産生に伴い、生命予後が著しく悪化する。しかし、これまで優れた研究モデルがなく、腫瘍発症機序についても十分には理解されていない。本研究では、ヒト特異的なGHoma in vitroモデルを構築するため、ヒトiPS細胞から下垂体オルガノイドを誘導し、原因遺伝子である変異型GNASを発現させた。これによってホルモン自律分泌能や細胞増殖能といったGHomaの特徴を有する下垂体オルガノイドを作製することに成功した。本モデルは新規治療開発にむけた薬剤スクリーニングや腫瘍発症機序の解析に応用することができると考えられる。
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自由記述の分野 |
内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GHomaは手術による根治切除が不可能な場合、生涯にわたる薬物療法を要するが、その奏効率は十分ではなく、新規治療の開発が望まれる。また、GHoma研究において、優れた研究モデルがないことは長らく課題となってきた。本研究で開発したGHomaオルガノイドはホルモン自律分泌能や細胞増殖能といったGHomaの特徴を有するヒト特異的なオルガノイドであり、GH産生腫瘍誘導後に変異型GNASを発現させることで、in vitroで腫瘍発生過程を再現することが可能である。これらの特性は新規治療開発や腫瘍発症機序を解析するうえで非常に有用であると考えられる。
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