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2023 年度 実施状況報告書

抗サイトカイン薬を用いた肝細胞移植生着率の向上

研究課題

研究課題/領域番号 22K16438
研究機関東北大学

研究代表者

西牧 宏泰  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (40941779)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード肝細胞移植
研究実績の概要

肝細胞移植における生着率の低下にサイトカインが関連しているとの仮説のもと抗サイトカイン治療が肝細胞移植における移植グラフトの生着率を上昇させる可能性について研究を開始した。1年目は研究場所や手技の確保、実験の準備に時間を要した。本年も同様に実験については準備を引き続き行った。肝細胞移植の際に重要と考えられえるのは移植片の保護である。移植片の保護にばらつきが出ると移植結果にも大きな差が出てしまう。そのため実験手技によるばらつきを減らすために肝細胞移植による移植片のグラフト生着を安定して行える必要がある。移植細胞の分離や保存、移植など移植実験が可能になるまでは予備検討を含めて、さらなる時間が必要と考えられる。
また薬剤に関しても当初はJAK阻害剤を主に検討を行っていたものの実験動物への投与経路や作用などから他の薬剤へのシフトも検討していく必要があると考えられた。実験動物への薬剤投与経路についても経口、経静脈投与など検討項目は多く最適な投与経路を同定することが本研究において必要不可欠と考えられた。
JAK阻害剤以外にもサイトカインを抑制する作用を持つ薬剤を検索し実験動物への至適な投与経路の選定や薬剤によるサイトカイン抑制効果を確認したうえで、詳細な検討を行っていく必要がある。
また当初予定していた研究時間の確保に難渋していることから研究に大幅な遅延が出ているため本年度はその点も改善していく必要があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究時間の確保や実験動物の確保、薬剤の確保などに大きく遅延が出ている。
また移植手技についても安定して手技の確保にはもうしばらくの時間を要することから全体的に研究の遅延が出ている。
上記に述べたように至適な移植経路や薬剤投与経路の選定なども必要であり研究成果が得られるまでにはさらなる時間を要すると考えられた。

今後の研究の推進方策

研究計画の見直しが必要と考えられる。
移植成果まで得られない可能性が高く、肝細胞移植片に対してサイトカインが与える影響についての評価検討をまず目指す。
そのうえで移植細胞のグラフト生着改善が得られれば本研究は一定の成果を得ることができたと考えることができると思われた。
抗サイトカイン薬については当初予定していたJAK阻害薬ではなく別の実験動物への投与が簡便なものへ変更する必要もあると思われた。

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公開日: 2024-12-25  

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