研究課題/領域番号 |
22K16445
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
桑原 淳 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (00512162)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | CLIC2 / MMP14 / TIMP2 |
研究実績の概要 |
我々は、MMP14活性阻害実験で、CLIC4にはその活性がないことを確認している。現在CLIC1を、小麦胚芽システムで合成しており、近々CLIC1にMMP14阻害活性があるかどうか、確認できる。このようにしてCLICファミリータンパク質の中でMMP14阻害活性を比較する。MMP14阻害活性は、MMP-14 Inhibitor Screening Kit (BioVision)を用いる。CLICファミリー内での一次〜三次構造の類似性はかなり高い。しかし、その中でもCLIC2特異的配列はあり、CLIC1およびCLIC4との差分から、候補配列を絞っていく。 MMP14はMMP2の活性化酵素であるが、その働きには内因性MMP阻害分子のTIMP2が必要であり、MMP14活性阻害アッセイ系にTIMP2を添加する必要があるのか、先に検討しておく。TIMP2も小麦胚芽合成システムで合成する。 より抽出した配列のペプチドを、小麦胚芽合成システムで合成する。より長い配列から、短いものまで多種類合成し、MMP14阻害活性を持つ最小のペプチドを決定する。浸潤転移阻害薬としての安定性を高めるため、架橋試薬を用いて分子内共有結合を作成したペプチドを作成し、そのMMP14阻害活性を測定する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
より抽出した配列のペプチドを、小麦胚芽合成システムで合成する。より長い配列から、短いものまで多種類合成し、MMP14阻害活性を持つ最小のペプチドを決定する。浸潤転移阻害薬としての安定性を高めるため、架橋試薬を用いて分子内共有結合を作成したペプチドを作成し、そのMMP14阻害活性を測定する。
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今後の研究の推進方策 |
得られた最も小さくかつ安定的にMMP14を阻害できるペプチドを、ラット肺転移モデルおよび脳腫瘍モデルでその効果を検討する。 得られたペプチドをもとに、低分子化合物開発のリード分子として利用できるかどうか、製薬企業等との協議を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
感染拡大により実験の進行が遅れたため。
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