SARS-CoV-2は2019年より世界中で猛威を奮い、特に免疫抑制状態にある臓器移植後患者では重症化することが知られており臓器移植患者での感染・重症化予防は喫急の問題であった。SARS-CoV-2に対してはmRNAワクチンが開発され、これまで感染や重症化予防に寄与する報告が多くされているが、免疫抑制剤を使用している臓器移植患者に対する効果は不明瞭であった。本研究では肝移植患者におけるmRNAワクチンの効果を武漢株、β株、Omicron株を用いた中和抗体アッセイにより疾患を有しない方との比較検討を行った。
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