• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

乳癌細胞の骨におけるDormancyの分子基盤解析と晩期再発への新規治療戦略開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 22K16455
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

松永 有紀  公益財団法人がん研究会, NEXT-Gankenプログラム がん細胞社会成因解明プロジェクト, 客員研究員 (80911768)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワードER陽性乳癌 / Dormancy / single cell analysis / 3D model
研究成果の概要

乳癌細胞の骨髄におけるDormancy病態の理解を目的に、骨髄微小環境を再現する乳癌細胞と間質細胞の3D共培養モデルを樹立した。3Dモデルで増殖停止状態にある乳癌細胞は老化、休止、幹細胞様などの特徴を持つ複数のクラスターから成り立つヘテロな細胞集団であった。また、乳癌細胞のみならず、間質細胞として用いた骨芽細胞、線維芽細胞も3D共培養下では複数のクラスターを形成し、それぞれ乳癌細胞の各クラスターと特徴的な相互作用を示した。次のステップとして、エストロゲン遮断やCDK4/6阻害剤などへの反応性評価を行い、晩期再発に寄与する乳癌・間質細胞集団の特定と、新たな治療アプローチの検証を試みる。

自由記述の分野

乳腺外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳癌の長期予後悪化の要因の一つである晩期再発には、癌細胞が骨内で長期に増殖を停止しているdormancyが深く関わるとされているが、その本態は未だ不明である。本研究では、骨における乳癌細胞と周囲の微小環境との相互作用により乳癌のdormancyを再現する3Dモデルを樹立し、その詳細な病態を明らかにした。今後、晩期再発に関与する細胞集団の特定と、制御方法を検討することで、将来的に乳癌のdormancy細胞を標的とした晩期再発に対する新規治療戦略の創成へと繋がることが期待される。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi