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2023 年度 研究成果報告書

光受容体Opsin3を介した青色LED光による消化器癌薬剤耐性解除に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 22K16465
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

良元 俊昭  徳島大学, 病院, 特任助教 (20758198)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2024-03-31
キーワード青色LED光 / 大腸癌 / 光受容体 / オプシン / Opn3 / 腫瘍微小環境 / CAF / TAM
研究成果の概要

本研究では、青色LED光照射が大腸癌の腫瘍微小環境に及ぼす影響をin vitroおよびin vivoで評価した。HCT116細胞の条件培地を用いて腫瘍関連線維芽細胞(CAF)・腫瘍関連マクロファージ(TAM)を作成し青色LED光照射の効果を調査した。結果として、照射によりCAFのIL-6発現やTAMのCD163, CD206発現及びVEGF分泌が低下し、CAF・TAMによるHCT116細胞の遊走能促進作用が抑制された。また、in vivo実験のLED照射群では腫瘍サイズの減少が見られ、青色LED光照射は腫瘍と腫瘍微小環境を制御することが示唆された。

自由記述の分野

大腸癌、光治療、LED、抗癌剤、薬剤耐性、腫瘍微小環境

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸・直腸癌の罹患者は増加の一途をたどっているが、下部直腸癌の外科的治療では肛門温存・肛門機能温存が不可能な場合が多々あり、また化学放射線療法も種々の副作用や薬剤耐性が問題となる。我々はこれまでに、青色LED光は大腸癌に対して光受容体Opn3を介して細胞増殖抑制効果を示すことを報告してきた。さらに本研究では腫瘍細胞のみならずCAF・TAMからなる腫瘍微小環境への青色LED光の効果を明らかにした。本研究の成果は大腸・直腸癌に対する新たな低侵襲治療法の臨床応用への大きな一歩となると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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