研究課題
現在、原発巣切除術(乳房温存手術または乳房全摘術)を施行したホルモン受容体陽性乳癌症例を対象に、脂質コントロール良好群と不良群に分類し、それぞれの原発巣手術標本を用いて免疫染色法を行うことで、腫瘍免疫微小環境関連蛋白の発現レベルを検証中である。その結果、良好なCD8/FOXP3比は良好な脂質コントロールと関連していることが示され、脂質と免疫微小環境の関連が示唆された。上記研究結果は2024年4月5日-4月10日に開催されたAACR2024で発表した。
3: やや遅れている
臨床検体を用いて脂質と免疫微小環境の関連については検証できたが、脂質コントロールが内分泌療法耐性乳癌に対して有効かの検証にまでは至っていない。
今年度中に研究方法Step2であるマウスモデルでの脂質異常状態と免疫微小環境との関連について検証を進めていく予定である。
2023年度は既存試薬により研究可能であったため試薬への使用は無く、海外学会1回分の使用のみとなっている。今後、本格的な基礎研究を開始する予定であり、マウス・試薬購入に研究費を使用する予定である。また2024年の秋と冬に研究施設視察および学会発表目的に旅費を使用する予定である。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)
BMC Cancer
巻: 23 ページ: 224
10.1186/s12885-023-10631-w.